洗濯表示が変更されました。(2016.12.01現在)洗濯する際に必要な衣類の情報ですが、22種類から41種類に増えたけど・・・私の第一印象は「わかりにくいっ!」
時代の変化とともに変わるものとして、新しい洗濯表示はどう変わったのかご紹介します♪
洗濯表示が変更されたのはなぜ?!
今までちゃんと見てた人も、見てなかった人でも?衣類に洗濯表示が付いているのはご存知だと思います。
そもそも日本の洗濯表示は誰がどうやって決めたのか?
日本では今から70年前の1946年(昭和21年)2月に日本規格が制定されて、1949年(昭和24年)10月工業標準化法(第17条第1項)に基づいて主務大臣が制定する工業標準が、日本工業規格である最初のJISまたはJIS規格(国家標準・国家規格)が制定された。
54年前1962年(昭和37年法律第104号)家庭用品品質表示法で定められた繊維製品品質表示法が制定される。
48年前1968年(昭和43年)に国内規格JIS L0217(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)として、洗濯絵表示(6分類22種類)が制定される。
40年前1976年(昭和51年)繊維製品品質表示が義務付けられた。
※『消費者庁のご担当者様』詳細の問い合わせに快くご解答して頂きまして、ほんとうにありがとうございました。
洗濯表示が義務付けられて40年の洗濯表示が変更されるってなぜ?ですよね。
簡単に言ってしまうと・・・
『変えてくれ!』
って言われたから??・・・^^; こう言うと誤解や語弊があるかもしれませんので、
『国際標準化機構ISOの国際規格に合わせましょう』
というわけで、2016年12月1日から変更になった訳ですね。6分類22種類から41種類に増えた理由としては、
・衣料品の輸入の際に日本の洗濯絵表示タグを付けなければいけない
・衣料品の輸出の際に海外のタグを付けなければいけない
・外国の方が日本の衣料品を買っても洗濯情報が少ない
・海外で買って来た衣料品の洗濯タグの見方が解らない
などのようです。
国内外で衣料を販売されているアパレルメーカーのタグなどは、色んな国の言語で書かれたタグがたくさん付いていますよね。^^;
絵表示は一緒になっても言語が違うから、タグの数は減らない?とは思うのですが・・・日本独自の表記から国際規格に変えて共通表記にするメリットは果たしてどうなのでしょう??
洗濯表示マークはどう変わる?
6分類22種類のJISから、7分類41種類の新JISへ変更になると洗濯表示はどう変わるのか?
変わったのか見ていきましょう!
<旧6分類>
1.洗い方(水洗い)
2.塩素漂白の可否
3.アイロン掛け方
4.ドライクリーニング
5.絞り方
6.干し方
<新7分類>
1.洗い方(水洗い)
2.塩素漂白の可否
3.タンブル乾燥(家庭用乾燥機)※商業用ではない
4.自然乾燥
5.アイロン掛け方
6.ドライクリーニング
7.ウェットクリーニング
増えた項目は2つでその1つは、「タンブル乾燥」
「タンブル乾燥」絵表示の意味は左から、
・タンブル乾燥が可能最高80度まで
・タンブル乾燥が可能最高60度まで
・タンブル乾燥禁止
「ウェットクリーニング」絵表示の意味は左から、
・ウェットクリーニング通常の処理
・ウェットクリーニング弱い処理
・ウェットクリーニング非常に弱い処理
・ウェットクリーニング不可
絵表示が変更になったもの
「自然干し」絵表示の意味は左から、
・つり干し
・濡れつり干し
・平ら干し
・濡れ平ら干し
「日陰の自然乾燥」絵表示の意味は左から、
・日陰つり干し
・日陰濡れつり干し
・日陰平ら干し
・日陰濡れ平ら干し
「ドライクリーニング」ドライクリーニングはアルファベット表記になります。
新しい洗濯表示について、解りやすい一覧表が欲しい方はこちらでダウンロード出来ます。
経済産業省HP「50年ぶりに新しくなる洗濯表示」※「新しい洗濯」でもネット検索出来ます。
消費者庁HP「新しい洗濯表示」
※こちらには、パンフレット・リーフレット・すごろく・かるた・お子様向けの説明資料もあります。
洗濯表示のすごろく・かるたはちょっと面白くていいな♪と思います!
洗濯表示の変更で影響を受けるのは?
現在店頭などにある旧洗濯表示の衣類は、表示を切り替えるわけではないようです。
来年2017年の新しい衣類ぐらいから、新しいタグを見かけ始めるかもしれませんね、ちょっと楽しみです♪
この度、洗濯表示の変更で影響を受けるのは何かな?と考えると、まず日本に住んでいる人が戸惑いますよね。これは間違いない・・・^^;
あとは、洗濯に関係のある洗濯機・アイロン・乾燥機・洗濯洗剤や漂白剤の表記やクリーニング屋さんの表示も変わってくるかもしれませんね。
新しく変わった表示は、少し日本にも合うようにアレンジされたとは言え、ちょっと違和感を感じるのは洗濯習慣や環境の違いがあるからですね。
日本の8割ぐらいの水質は軟水で水質も良く、洗濯のしやすい国ですので洗濯機の多くは水で洗うタイプです。
しかし海外では硬水(カルシウムやマグネシウムの金属イオン含有量が多い水)だと洗濯物の汚れは落ちにくいので、温水で洗う洗濯機を使っている国もあります。
更に住宅事情や住む環境によっては、洗濯物は外には干さず乾燥機を使って全てを乾かしている国もあります。
アイロンに関しても、海外では靴下から下着まで全ての衣類にアイロンをかける国もあると知った時はビックリしました。
洗濯表示が一緒の同じ衣類でも、国や環境が違うと衣類の傷み方も違うでしょうし、手入れ方法も違うのだろうなぁ~と思ってしまいました。
さいごに
2020年には日本でオリンピックが開催予定です。世界の国々から多くの方が来日して日本の衣料品も買われる事も考えたら、国際規格表示に変えた事も「おもてなし」の1つになるかもしれませんね。
最後になりましたが、「経済産業省のご担当者様」「消費者庁のご担当者様」HPへの掲載に関して快く承諾をして下さいまして、本当にありがとうございました。
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