お正月の初詣に神社に行く場合、正しいお参り方法をしていますか?
私は学生時代の4年間の間、神社で巫女の仕事を手伝わせて頂いていました。
神社で教えて頂いた、神社の参拝マナーや初詣はいつまでに行くのが良いのかご紹介します。
初詣に神社の正しいお参り方法とは?
初詣(はつもうで)とは、年が明けて新年に初めて神社や寺院に参拝することです。参拝時には去年の無事を報告し感謝をお伝えして、また新しい年の無事と平安などを祈願します。
神社の参拝の方法は、神社や地域や人によっても違う場合がありますが、一般的な神社の場合の正しいお参り方法について説明していきたいと思います。
<神社入口>
まず神社に入る入口では、神社に入る前に「一礼」をして入ります。これは「入らせて頂きます」の挨拶です。
<鳥居>読み方:とりい
次に鳥居があります。鳥居のくぐり方は、
初めてお参りをさせて頂く神社の場合は「右足から」意味は「初めてお参りさせて頂きます」です。
初めてではない神社の場合は「左足から」意味は「またお参りさせてもらいに来ました」です。
<手水舎>読み方:ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ
鳥居をくぐり神社の境内を進むと手水舎があります。ここでは参拝前に水で清める所です。
=手水の作法=
1.まず「一礼」してから、伏せて置いてある「柄杓(ひしゃく)」を右手で取り水をすくいます。
2.「左手」に水をかけて清めます。
3.柄杓を左手に持ち替えて「右手」に水をかけて清めます。
4.また柄杓を右手に持ち替えて「左手に水を受けて」左手の水で「口をゆすぎます」※口をゆすぐ際に柄杓に口をつけるのはマナー違反ですので気をつけましょう。
5.「左手」に水をかけて清めます。
6.柄杓をゆっくり立てて、残りの水を柄杓の持ち手部分に垂らして清めます。
7.元の場所に柄杓を伏せて置きます。
8.「一礼」してから離れます。
1~7までの動作は、最初にすくった一回分の水で行いますので、少しづつのお水を使って清める事になります。柄杓のサイズが小さい場合は水を足されても良いですが、混んでいる場合は周りの方に迷惑にならない程度で行うようにしましょう。
こちらの「岩津天満宮 手水をつかう」の動画が解りやすいのでご紹介します。
<拝殿>読み方:はいでん
手水舎で身を清めたら、神様をお参りする拝殿に行きます。
=拝殿の作法=
1.まず「一礼」してから、拝殿の中央の頭上にある「鈴」を鳴らします。意味は「参拝者の祓い清め」と「神様に参拝に来た事を知らせる合図」になります。
2.賽銭箱に「お賽銭」を入れます。
3.基本作法「二礼二拍手一礼」になります。
・「二礼」丁寧に2回お辞儀をする。
・「二拍手」この時の拍手(はくしゅ)は(かしわで)と呼ばれ、まず両手を合わせてから少し右手を(左手の手首側)下にずらして2回叩きます。この時少し手を膨らませて空気を挟むように叩けば綺麗な音がします。2回手を叩いたらずらした手を戻し両手を合わせた状態で神様にご挨拶をします。
・両手を合わせた状態で、少し頭を下げて「住所・名前・去年の報告と感謝とお礼・今年の無事と平安・願い事」をお伝えします。この時大事なのは「自分はどこの誰なのか」をお伝えする事です。
・お伝え終わったら「一礼」をして拝殿から離れます。
帰る際には、鳥居は「左足」から出ます。意味は「またお参りさせて頂きます」です。
神社の入口では、きちんと神社の方を向き直し「一礼」をしてから帰ります。
神社の参拝マナーは?
初詣は、たくさんの参拝者で神社も混雑している事も多いです。正しい作法をきちんとしたいからと言って、周りの人への配慮がない行動は慎まなくてはいけません。
例えば
・人が多く狭い場所で大きな動作をする
・長々と神様に頼みごとなどをして次の人を待たせる
・人が多くて遠くからお賽銭を投げ入れる際に、前の人の頭に投げつける
・並んでいる列があるのに割り込んで入る
・出口が混んでいるのに立ち止まる(帰りの「一礼」は少し離れた場所からでも出来ます)
もちろん神様の前ですので、このような行動も神様は見られているのです。
マナーとは「人に配慮して、気を遣った行動をとりましょう」という意味ですので、神様にも人にも失礼がないように気をつけましょう。
マナーについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ♪
ルールとマナーとエチケットとモラルとは?意味と違いを知っておこう!
初詣に神社はいつまでに行く?
初詣は、1月1日の元旦と呼ばれる年のはじめを祝う国民の祝日から3日まで( 三が日と言う)に行く方が多いと思います。
国民の祝日について知りたい方はこちらをどうぞ♪
祝日の決め方は?祭日と休日の違いと祝日法の改正履歴を知っておこう♪
初詣は3日までの三が日に行かなくてはいけないという事ではありません。
お正月とは「歳神様」を神社や家にお迎えして、お祝いをする行事なのです。その「歳神様」と「神社の神様」にご挨拶に行くことが「初詣」であって、「歳神様」をお迎えしている間は「門松」を飾っています。
この門松を飾っている期間1月7日までの事を「松の内」と言います。
関西では「小正月」と言われる1月15日までを松の内として門松を飾ったりもします。
小正月が終わる1月15日に、お正月に飾ったお飾りやしめ縄この門松などを焼いて、歳神様をお送りするお祭りが「どんど焼き」になります。
初詣は、歳神様をお迎えしている間に参拝出来たらご挨拶に行って、どうしても都合がつかない場合は、行ける時にご挨拶に行かれたら良いと思います。
さいごに
お正月や初詣についてよく解かっていなかった時は、お正月は家族や親戚が集まって新年の挨拶をしたり、ワイワイ楽しく過ごすお休みというイメージが強かったです。
最近は便利な世の中になり、お正月といってもデパートは1日だけ休日で開いているし、近所のスーパーでも3日ぐらいから営業をされています。コンビニに関してはお正月関係なく年中無休で営業されていますよね。
このように、他の職業などでもたくさんの方がお正月に働いて頂いているから便利になっているという事は、お正月に働いていて初詣に行けない方もいるという事ですね。
お正月は仕事の方や何かの事情で行けないことも神様はわかって下さっているのですから、大切なのは「いつまでに行く」ということよりも「どのような気持ちでお参りをするのか?」なのではないでしょうか?
時期が遅れたとしても、神様にご挨拶のお参りに行かれて下さいね。
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