年賀状で結婚報告をしようと予定していたのに、喪中のお知らせのハガキを受取った相手にはどうすればいいのか?
また自分が年賀状で結婚の報告をしようと予定していたのに、結婚後に喪中の場合はどうするか?
喪中と年賀状に関するマナーについて説明します。
年賀状で結婚報告は喪中の相手にはどうする?
年賀状で結婚報告をしようと予定していたのに、喪中のはがきが相手からきた場合にはどうしたらいいのか?
喪中はがきというのは正式には「年賀欠礼状」と言って、新年を喜ぶご挨拶を控えさせて頂く事をお詫びする意味があります。
喪中はがきが本来の意味からズレて、親族の死去を知らせる訃報(ふほう)はがきのように捉えられていますが違います。
また喪中の相手が年賀状を受け取ってはいけないというルールはありません。
自分自身は喪中だけれども、「毎年楽しみにしている相手からの年賀状は受け取りたい」「年賀状が来ないと寂しい」と思われている方も多いようです。
ただ、喪中はがきの捉え方の違いから喪中の知らせをしたのに年賀状を送ってくるのは失礼と受取る方も中にはいるかもしれないので注意が必要です。
ご親族にご不幸があった相手に対してお悔やみの心や言葉の配慮のない通常通りの年賀状を送ってもいいという事ではないので、あくまで相手の状況や気持ちに配慮して新年の挨拶をさせて頂くようにしましょう。
まず重要なのは、あなたと喪中の相手の方との関係性です。あなたの結婚式に参列して貰い、相手の葬儀に自分が参列した相手なのか?そこまでの関係ではないが年賀状で近況報告をし合っている関係なのか?
そして、あなたが新年の挨拶状としての年賀状で結婚報告や新居のお知らせをしたい場合には年賀状ではなく「寒中お見舞い」として送らせてもらいましょう。
写真入の結婚報告の年賀状を寒中見舞いに作り変えるのが難しい場合は、年賀状となっているはがきを受取って嫌な気分にさせないか?誤解が生じないか?を考えた上ではがきとして送付せずに、封書にはがきとお悔やみの言葉を添えた手紙を同封して送付させてもらうなどの方法にされてはいかがでしょうか。
急に喪中の場合結婚報告の年賀状は使えない?
ご親族にご不幸があってこれを読んで頂いている方に・・・
故人の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また心労などでお疲れが出ませんように、無理をなさらずご自愛下さい。
では、結婚の報告を年賀状でしようと予定していたのに、喪中の場合はどうしたらよいのか?をお話しさせて頂きます。
喪中とは2親等までの親族の範囲と言われていて、具体的にお話しすると
0親等 夫・妻
1親等 父母・配偶者の父母・子供
2親等 (自分の)兄弟・姉妹 兄弟・姉妹の配偶者 祖父母
になります。また続柄や関係性・(祖父母の場合など)同居か別居かによっても、喪に服すか服さないなど服す期間も違ってくるようです。
喪中の場合、遅くても12月初旬までに相手に届くように喪中はがきを送付します。年賀状で挨拶が出来ない旨をお詫びするはがきですので、早めに送ります。
本来年賀状で挨拶が出来ない旨を喪中はがきでお詫びをしたので、これが新年の挨拶に代わるものなのですが、結婚の報告を喪中はがきでする事はマナー違反になります。
喪中はがきにおめでたい文言は入れません。結婚式の招待状に不幸を連想させる言葉を使ってはいけない場合の反対です。
結婚報告はがきは「寒中見舞い」として後日1月8日(松の内を過ぎて)から2月4日頃までに出すようにしましょう。
またこの場合、喪中はがきを出してない相手に寒中見舞いとして結婚報告をする場合は、おめでたい事の報告ですので喪中や不幸に関する文言は入れません。
「寒中見舞い」である事で相手には伝わるものですが、「年内のご挨拶が出来ず申し訳ありません」とだけお詫びするぐらいにしておきましょう。
あなたと亡くなられた方との関係性や、あなたとはがきを送る相手との関係性によって送るはがきを変える方法もあります。
喪中はがきを出さずに、結婚報告の年賀状を出す。
喪中はがきを出して、寒中見舞いで結婚報告をする。
喪中はがきを出さずに、寒中見舞いで結婚の報告をする。
喪中扱いにするかしないかなどは親族の方と相談されて、あなたとのお付き合いの関係性によって方法を変えるのも1つの方法ですので、絶対こうしなければいけないと決めずにあなたがどうしたいかによって決めるのもよいでしょう。
喪中 寒中見舞い 例文
=相手が喪中の場合=
<例文1>
寒中お見舞い申し上げます。
お静かに新年をお迎えのことと存じます。
○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私事ですが、私たちは○月○日に入籍致しました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
<例文2>
寒中謹んでお見舞い申し上げます。
寒冷の候 いかがお過ごしでしょうか。
御尊父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私事ですが、このたび ○月○日に結婚致しました。
本年も変わらぬお付き合いご指導の程よろしくお願い致します。
=自分が喪中の場合=
<例文1>
寒中お見舞い申し上げます。
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
このたび ○月○日に結婚いたしました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
<例文2>
寒中お見舞い申し上げます。
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは○月○日に入籍致しました。
本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
<例文3>
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折いかがお過ごしでしょうか。
結婚式では、有り難いお言葉の数々ありがとうございました。
今後ともまだまだ未熟なふたりですので、
ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
※例文はほんの一例ですので、送られる方との関係性などで文面をアレンジして下さい。
さいごに
年賀状を出さない人が多くなったとも聞きますが、やっぱり文面で改まって挨拶状を送る習慣はメールにはない良さもありますよね。
写真入りのはがきなどは、なかなか会えない相手の近況がわかったりして楽しみでもあります。
今回は結婚報告の年賀状で、喪中の場合はどうするか?を説明させて頂きました。
急なご不幸があった場合、どうしたらいいかと悩まれる事も多いかと思います。
この内容が何かお役に立てればと思います。
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