災害に備えるとは、災害時の危険に対して備えておくと言う事です。
逃げる場合には、何から逃げるのか?物を揃える時には、何に対して必要なのか?
の意味を考えておく事で、正しい行動と本当に必要な物を準備出来るようになります。
災害について考えていきましょう。
災害時の危険は何か?
独特の警告アラーム音。最近はTVやラジオだけではなく、携帯電話やスマホ、自治体で設置されている防災行政無線などから大きな音が鳴るようになりました。
音の大きさもあり、音を聞いた瞬間に心臓がバクバクしてきます。
災害時の最優先は『命の安全・身の安全』です。
地震・津波・洪水・土砂崩れなど、どの災害時にも『命の安全・身の安全』の為にする事は、
安全な場所に避難する
災害に遭遇した状況や場所によっても『安全な場所』は変わってきます。
では、身を守る為に安全と判断する条件はなんでしょうか?
『ケガをしない・自力で動ける状態』である事。例えば、
・転倒落下物の少ない所
・閉じ込められない場所
になります。
また、火災が起こっていれば、
・火から離れる
・火より風上(かざかみ:風が吹いてくる方向)に逃げる
洪水や津波に襲われる危険があれば
・高台に逃げる
・自動車に乗っている場合は、水位が上がり浸水によって車が流されたり、ドアが開かなくなる前に車から降りて流される危険のない高い所に登る
建物が倒壊の恐れがある場合には、
・建物の外に出る
災害による2次被害を受けない為には、自分が身を置いている場所の
『状況の危険度判断』
が早く出来るようにならなければいけません。
災害の遭遇場所別の避難行動を考える
予告なしにやってくる災害。警告アラームが鳴らない状況もあるかもしれません。
では、家や会社など訓練や想定をしている場所でない時はどうするか?
状況によっては、場所別の例に当てはまらない時もあるかもしれませんが、
身を守る1つの方法として、知っておきましょう。
<地震の場合>
==乗り物==
自動車
・ハザードランプを点灯し徐行
・周りの車と周囲の状況を確認
・道路左側に停車
・エンジンを停止、揺れが収まるまで車内で待機
・ラジオなどをつけてニュースや地震情報・道路交通情報から状況の情報を収集
・車外へ逃げる場合は窓を閉め、ドアはロックせずに車にキーをつけたまま、またはダッシュボードなどにキーを置いておく
・安全な場所へ避難
※高速道路やトンネルの場合も指示や状況により非常口より避難する
電車
・手すりや吊り革につかまり身を固定する
・頭を守る
・急停車に備える
・電車が動く可能性がある場合は勝手に車外に出ると危険
・火災が発生時は設置された消火器で初期消火する
・係員の指示があれば原則従う
エレベーター
乗っていた場合
・全ての階のボタンを押し止める
※平成21年9月の建築基準法施行令の改正により、以降のエレベーターには、揺れを感知したら1番近い階で止まりドアを開けるシステム(地震時管制運転装置)がついている。
しかし割合は全体の7割ほどで3割には付いていない。
・閉じ込められたら、インターフォンや非常時ボタンで救助を求める
・係員の指示があれば原則従う
エスカレーター
乗っていた場合
・手すりにつかまり身を固める
・人による巻き込み転倒や将棋倒しなどもあるので気をつける
==商業施設==
スーパー・コンビニ
・商品陳列棚の間の通路から出る
・頭をかばい身をかがめ出口や非常口を確認
・停電している場合は、避難口誘導灯を確認
・揺れがおさまったら動かない物につかまりながら避難口に進み避難する
・係員の指示があれば原則従う
地下街
・ウインドウガラスや看板から離れ天井の照明器具がない所で、頭をかばい身をかがめる
・出口や非常口を確認
・停電している場合は、非常口誘導灯を確認
・火災に備えて、口にハンカチやタオルを当てる
・非常口誘導灯が見えない時は、地下街の外部に通じる階段は60メートル間隔で設置されているので、焦らずに壁を伝って歩いて出口を探す
※これらの避難行動は、ほんの一例になります。災害発生時の状況により、この避難行動が全てではありませんのでご了承願います。
避難時の注意点
避難行動の一例を見て頂きました。
日常の中で、いつ・どこにいる時に起こるか解らない災害。
こんな場合には、どうすれば自分の身を守れるか?
『身を守る手段』を知っておく。
『状況を見極められる判断力』を備えておきましょう。
災害という緊急時に、予期せぬ想定外の事が起こった場合、人の脳は色んな情報を処理しようとして、とっさの判断が鈍くなります。
パニックを起こさず、冷静に迅速な行動を起こせるようにしておく為には、日頃の生活の中で
『準備と訓練』をしておく事が大事。
お住まいの地域などで防災訓練などがあれば、是非参加しましょう!
防災訓練では、住んでいる地域の避難場所に実際に移動して集まったり、火災時の火の消し方を実践したりも出来きます。
想像するだけでは解らなかった事も、実践してみて解る事もありますので、とても良い経験になりますよ。
お住まいの自治会や地域コミュニティなどで調べてみましょう!
まとめ
災害時の危険とそれに対して、どのように考えて行動するかのお話しをさせて頂きました。
ニュースで見る災害や事故などで、避難指示が出ていなかったとか、間違った避難指示が出ていた、というものを見聞きすると、もし自分が災害に遭遇した場合は、自分の周りの状況をしっかり観察して、正しい判断と行動が取れるようになりたいと思いました。
目前に危険が迫っている時に『自分の身を守るのは自分』です。人をあてにするのではなく、まず自分の身は自分で守れる術を持つ。
災害時は特に、人と人が協力し合って助け合っていかなければいけません。
強く優しい人になりたいと思います。
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