お歳暮をやめるタイミングは?上手に断る遠慮する方法と例文

お歳暮やお中元は習慣なので、贈るのをやめたいと思ったり贈られてくるのを遠慮したいと思ってもなかなか言い出し
にくい事だったり、伝え方もタイミングも難しいですよね。。。

出来れば失礼にならない方法で、断ったり遠慮する方法を知っておきましょう♪

  

お歳暮をやめるタイミングは?

お歳暮は「日頃の感謝の気持ち」を物として贈る習慣です。

結婚でお世話になった仲人さんや晩酌人さんに、お中元やお歳暮を贈る目安は3年と言われますが、もちろん3年以上贈られるのもいいのですし、もしやめるとしたら3年ぐらいがやめやすいタイミングかもしれません。

「より良いお付き合いを続けていきたい」と思って贈り物を贈り始めたけれど、贈る側の事情の変化があったり(定年・転職・引越し・離婚・卒業など)環境が変わったり関係が薄くなってなんとなく疎遠になってしまったり。
そんな時に「やめたいな...」と思ったりするのではないでしょうか?

無理をしてまでの感謝に意味があるのか?と思うのであれば、その関係を見直して改善しても良いと思います。

お歳暮を上手にやめる断るには?

先ほどは自分側から贈る場合の事情でしたが、今度は相手から贈られる事に対して受取り側の立場の場合もまた、
「どのように遠慮するか?」と悩まれる事もあるかと思います。

その場合も、出来れば失礼がないように穏便に丁重にお断りするのが良いでしょう。

やんわりと伝える方法

・贈る商品の金額を今までより下げて負担を軽減する

・お中元お歳暮を頂いたお返しに贈る場合、のし紙をお中元お歳暮ではなく「お礼」「感謝」にする。

はっきりと伝える方法

・添え状やお礼状の文面に「お断りや遠慮の言葉」を入れる

・頂いた商品の倍の値段の物や、値段の高い商品をお返しする

※仲人さんから倍の値段の商品が贈られてきたら、お断りの意思表示とされる場合もあるようです。

このハッキリと伝えるというマナーは意思表示的な事をすると言うことであって、間違っても前面に「やめたい」「断りたい」と出してはいけません。

また受取った側は、この意思表示を察しなくてはいけません。

ビジネスにおいては、

・政治家
・公務員
・公立学校の先生(特に利害関係がある場合)

職が上記の人である場合お中元やお歳暮などに限らず、贈答品などの受取りは公職選挙法や公務員規定に抵触する可能性があり、禁止されていたり会社の規約で禁止されている場合は、商品が配達されて来ても受取拒否をします。

また商品を1度受取ってしまっても、包みは開けずにそのまま包装し直してお断りの一言を入れた添え状と共に返送します。

しかし一般の方がこのビジネスの場合のような受取拒否や返送をされる事はあまり望ましくありませんので、気をつけましょう。

お歳暮を断る遠慮する例文ビジネス用と一般

==書面横書きの場合==

文面内容

①宛名

(ビジネス関係の方の場合は、会社名・部署名・役職に間違いがないようにします)

②頭語
③時候の挨拶
④前文
⑤内容 (お断り・遠慮する一言)
⑥結語
⑦自分の名前
(ビジネス関係の場合は、自分の会社名・部署名・役職も)

※②頭語と③時候の挨拶の段落を変える場合は季語の前に1マス入れて下げます。
※②頭語と③時候の挨拶の段落を変えない場合は頭語の後に1マス入れて季語の後にも1マス入れて前文を続けます。
※⑤結語は改行して下詰めから1か2マスのところにします。

1番丁寧な手紙の送り方は書面縦書きの手書きになりますが、横書きやはがきや書面が印刷などでも失礼にはなりません。

【お断り状 参考例文 ビジネス用 】


○○株式会社
代表取締役社長 鈴木 太郎 様

拝啓 
 師走の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び
申し上げます。
 さて、この度はお心尽くしのお歳暮の品をお贈り下さいまして、
厚く御礼申し上げます。
 当方の都合によりまして大変恐縮ではございますが、贈答品等の
受取りは辞退をする規約になっております。何卒ご理解とご了承を
賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
 略儀ではございますが書中にて、お礼とお詫び申し上げます。
                          敬具

                平成○○年12月○日
               株式会社○○○
               代表取締役 山本 一郎

【お断り状 本文 参考例文 一般用 】

拝啓
 初冬の候、寒い日が続きますが、皆様におかれましては
ますますのご健勝のこととお慶び申し上げます。
 この度は結構なお歳暮の品をお贈り下さいまして、厚く
御礼申し上げます。
いつもお心遣いを頂き、大変恐縮に存じます。どうか今後は、
お気遣いされませんよう宜しくお願い致します。
皆様くれぐれもご自愛下さいませ。

                       敬具

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まとめ

習慣やマナーなどは相手に対して気を遣いすぎて負担に感じると疲れてしまったりしますので、気をつけなければいけません。

無理のある儀礼的な事にしない為にも、贈る側・受取る側の両方がお互いを思いやり、気配りをして良い関係を築けるように心掛けていければと思います。